私は、数年前まで、市役所で公務員として働いていました。
退職して数年が経ちますが、公務員時代のことをしばしば思い出します。
当時、私だけでなく、同僚にも仕事がつらいと言っていた方がたくさんいましたが、実際に辞める方は本当に少数派でした。
しかし、当時とは状況が変わってきており、官民問わず転職は一般的になってきているように思います。
そのため、公務員から転職する人も増えており、実際に、現在の私の職場でも元公務員が私の他にもいるのです。
実際、民間企業なのに、数人も公務員出身者がいるって意外に思われるはずが、それだけ公務員出身者が優秀だと認識されているからなのです。
そして、公務員は安定しているとよく言われます。
それは大きなメリットだと思いますが、それでも私は本当に辞めたいと思っていました。
仕事に行くことがつらく、一日でも早く辞めることを考えながら、日々過ごしていたのです。
これから、公務員を辞めてわかったこと、公務員を辞めた後はどんな世界が広がっているかを公開したいと思います。
本稿を執筆するにあたり、これだけを読めば、皆さんの道しるべとなるよう心掛けましたので、ぜひ追体験しながら読み進めてみてください。
1.なぜ公務員を辞めたいと思ったのか?
公務員を辞めたいと思った一番の原因は職場の人間関係です。
主に同僚との関係に悩み、毎日出勤することがつらい日々が続きました。
問1.公務員を辞めたきっかけは?
私のいた職場は、毎日ハラスメント被害が起こり、多くの同僚が精神的に参っていました。
毎日、上司から些細なことで罵倒される日々に嫌気が差していましたし、殴りかかりたいほど毎日イライラしていました。
このまま、10年、20年と続けていくことは不可能だと頭では分かっており、最初はつらい現状から逃げるために、転職を考えるようになったのです。
しかし、公務員は安定している、辞めるなんて勿体無いという世間からの声もあり、なんとか続けてみましたが、精神的な負担は突然体調に現れるものです。
また、人間環境が良くないだけでなく、業務量もすごく多く、毎日退庁するのが23時を過ぎるのが当たり前の環境でした。
毎日、夕飯を食べるのが遅いので、体重も増加し、とても健康的とは言えない生活を送っていたのです。
そして、あるとき、何の前触れもなく、布団から出られなくなりました。
いわゆるうつ病を患ってしまったのです。
まさか、自分がうつ病になるとは思いませんでしたし、同僚が布団から出られなり、休んでいることを不思議に思っていたぐらいです。
それでも、なんとか仕事に行っていましたが、頑張りは長くは続かず、仕事を休んで、一日中布団の中にいました。
それまでは、辞めたいという願望のレベルでしたが、やはり10年・20年先のことを考えて、真剣に転職活動をしようと決意しました。
しかし、転職活動を経験してみて、わかったこととして、精神的に余裕があるときから情報収集をしておくことは本当に大切だということを皆さんにお伝えしたいです。
早めに動き出すことは、間違いなく、今の状況を変えるための近道です。
私は、時間が掛かってしまいましたが、試行錯誤し、公務員にとって転職するにはどのようなルートが最適なのかを見つけたため、希望する企業から内定をいただくことができました。
2.公務員から民間企業へ転職はできるのか?
公務員からの転職は、可能だと思います。
そして、今の状況を変えたいという意志を持って転職活動をすることが大切です。
公務員として働くことがつらい、そして辞めたいと考えている方にとって、転職活動は現状を変えるのに最も効果的な方法だと思います。
公務員としての仕事に適正がないと考えている方は、違う分野の仕事なら能力が十分に発揮できる可能性があるのです。
私自身、人間関係をリセットでき、もう嫌な同僚と会う必要はない転職という選択を選んで本当によかったと思います。
最終勤務日、もうここに来なくて良いという現実は、私にとって、ものすごい解放感でした。
問2.公務員に適した転職方法は?
まずは、転職を効率良く進めるために、転職サイトに登録することは必須です。
これは、情報収集の意味でも役立つので、必要不可欠だと思います。
そして、本サイトでは、必ず登録した方が良い転職サイトを一つだけ公開します。
それは、ビズリーチという転職サイトです。
通常、公務員からの転職は、営業などの経験がないため、難しいと言われます。
しかし、ビズリーチの場合、公務員からの転職事例もあり、他の転職サイトよりも圧倒的に公務員からの転職に適しているのです。
登録は煩雑でないため、どんな求人があるのか、自分の市場価値はどれぐらいなのか、確認することをまずは始めると良いと思います。
問3.公務員のキャリアは役立つのか?
公務員時代の仕事スキルは、次の仕事でも充分に生かせるものが多いです。
やはり、公務員は文書化するのが得意ですし、決裁書類をしっかりとチェックしたりと緻密な仕事を求められますよね。
そういった経験は、現在の仕事でも生かすことができています。
公務員としてのスキルは役に立たないとか言われますが、それは嘘だと思います。
皆さんが積んできた経験は必ず役に立ちますので、堂々としていましょう。
3.公務員を辞めて後悔していないか?
公務員を辞めて、後悔したことは一度もありません。
長く勤めている方は、仲の良い同僚と会えなくなるなどの寂しい気持ちはあるのかもしれません。
今現在、布団から出られないことはなく、仕事も楽しく続けることができているので、転職をして本当によかったと思います。
そして公務員のときは、連休の取得が非常に困難でしたが、今の職場は連休を取得しやすいのです。
前職では、土日を合わせた三連休は取得できず、夏季休暇も連続で取らないことを上司が推奨していました。
もし、それを無視してしまうと、すごく嫌味を言われます。
それが嫌で三連休の取得を遠慮していました。ここが公務員のつらい点ですよね。
また、10年、20年続けていけると思える仕事に就けたことは、本当によかった点です。
実際、公務員を辞めた世界は窮屈さがなく、これまでの生活では感じることのできなかった日常が広がっています。
問4.公務員を辞めてよかったことは?
公務員を辞めた結果、ヨーロッパの遠い国やアジアの近隣諸国にも頻繁に行けるようになりました。
また、公務員時代の親睦会は、同僚の悪口ばかりでつらかったのですが、そのような人間関係から解放されたことも本当に嬉しかったです。
4.公務員を辞めたいと思う方へ
公務員を辞めて、私は本当によかったです。
省庁、都道府県、自治体にもよって状況が違うと思いますが、今の状況がひどく、つらい、辞めたいと思っている方は転職を検討する時期なのだと思います。
私は公務員として働くことがつらいと思っていたときに、偶然ビズリーチに登録し、今の仕事に就いています。
ビズリーチでは、ハッドハンターからメールが届くことがあるので、その数や内容、待遇によって、今の自分の市場価値を計ることが可能です。
そして実際、公務員を辞めても、スキルを生かす仕事はたくさんありますし、公務員を続けなければいけないという妙なマインドに捕らわれないことが大切です。
最後になりますが、
公務員を辞めた後の世界は、今とはまったく別の世界だと思います。
私にとって、公務員を続けることよりつらいことはありませんでした。
今の状況がつらいからこそ、10年、20年先を見据えて動き出すことが必要なのです。