高校野球から学ぶ男としての生き方。

高校野球のシーズンになると、地方大会の1回戦から結果が気になります。
所謂、ミーハーというやつかもしれません。

私は、幼い頃から出来ないことには挑戦してこなかったタイプの人間でしたので、無論野球などやったことはありません。
でも、高校球児が甲子園を目指して、グラウンドで汗を流している姿は観ていても感動しますし、野球ができる男は格好良いとも思います。

多くの男性は、大観衆の前でブラスバンドの演奏の中、ホームランを打ち、女の子たちのスーパースターになる姿を一度は憧れたことでしょう。

そして、私はいつかは甲子園球場ではなく、地方大会の予選を足を運んで生観戦したいとも思っていました。

甲子園に行けるのは、私の住む愛知県では、記念大会でない限りは1校しかいけません。
代表校が決まるまでには、私の知らないところで多くのドラマや感動や涙があることは、経験していなくとも分かります。

でも、観てみないと、どんなドラマがあるかなんて語ることはできませんよね。

実際、この夏に地方大会を生観戦して、ドラマというよりも男として大切なことを気づかされました。
30歳近い男が高校球児から教わることもあるのです。


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1.野球部の練習は、とても厳しい。

高校の野球部は、どこの高校もかなり厳しい練習を課せられ、本気でないと振るい落とされてしまいます。
もちろん、そうではない高校もあるでしょうが、多くの高校球児が日々一生懸命に取り組んでいることでしょう。

しかし、どれだけ頑張っても、スタメンとして試合に出れる人数やベンチ入りできる人数は限られています。
私が教師の立場なら、頑張っている生徒を公式戦でプレーさせてあげられないのはとても悲しいですし、辛い決断になると思います。

生徒の中には、ベンチ入りできなければ機嫌を損ねたり、野球部を辞めるという選択をする人もいるはずです。
私の高校時代を振り返ってみて、もし野球部に入部して、一生懸命に練習を重ねて、試合に使ってもらえなければ、腐って、練習などしなかったかもしれません。

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2.レギュラーになれないことは、決して格好悪いことではない。

今回、私が観戦した試合は、名古屋国際高校 対 岡崎工業高校の試合でした。
結果は、3対2で名古屋国際高校が勝利したのですが、週末の開催ということもあり、結構多くの観客で賑わっていました。

スタメンで出場している選手が活躍すれば、もちろん格好良いなと思うのですが、それよりも印象的だったのがスタンドで応援している生徒たちです。

彼らの学年は存じませんが、中には3年生もいたことでしょう。
どちらも愛知県内では、野球の強い高校という印象なので、学校内での競争もかなり厳しいと思います。

一生懸命に練習を重ねた結果、スタンドで大きな声で仲間を応援するというのは、実際はプライドが邪魔してなかなかできることではありません。
特に、多感な高校生という年頃ですので、余計に難しいはずです。

気丈に振る舞って、全力で応援している生徒であっても、つらい気持ちになったり、野球を辞めてしまいたいと思ったこともあるでしょう。

でも、私は試合を観ていて、本当に印象に残って格好良かったのは、スタンドで全力で応援していた生徒です。
色々な葛藤を乗り越え、仲間を一生懸命応援することはなかなかできることではなく、とても価値あることです。

そんな姿を見ていると、周囲も応援したくなりますし、その応援が夢を実現するための手助けになることもあるのではないでしょうか。

スタンドで応援することは、若い高校生にはなかなか評価してもらえないのかもしれません。
でも、ちゃんと人は見ており、今の自分が全力で練習に取り組んで、スタンドで応援する側に回ることになったら、両親や家族に一生懸命に仲間を応援している姿を見てほしいと思います。

大人になって、特に社会人になってしまうと、ついつい損得で動いてしまったり、判断してしまいがちです。
でも、本当に人を動かすのは、結果以前に一生懸命に取り組む姿勢です。

それに、人生の目的や目標は、甲子園に出ることでも試合に出ることでもありません。
それはあくまでも過程に過ぎないですし、そこを目標に練習をしていても、甲子園出場だけで飯が食える人は一握りしかいません。

きっと、強豪校で本気で野球をやっている生徒の目標は、プロ野球選手やメジャーリーガーになって活躍することでしょう。
プロになること以外にも、一生懸命仕事をして、家族を支えることを目標にしている生徒もいるでしょう。

今は、試合に出れず悔しい思いを抱えながらも、仲間を応援する。
でも、最終目標を実現するためには、途中うまくいかないこともあるのです。

愚直に、夢を追いかけ邁進できた者だけが、後悔しない幸せな人生を歩むことができると改めて高校球児に教えられました。

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